禁煙によるメリット

禁煙によるメリット

禁煙するといろいろなメリットがあるものです。タバコが嫌がられる原因のにおいや、食べ物の味が変わる、健康的になる、イライラのストレスが無くなる、タバコ代がかからないなど思い浮かびます。
こちらでは禁煙してのメリットのいくつかについて解説しています。

【目次】

匂いが付かなくなる

禁煙をしたことがある方なら、皆さん声をそろえて言うのが、匂いが無くなったことです。

タバコには人が不快に感じる臭い成分が含まれています。アセトアルデヒドやビニルピリジン、アンモニア、硫化水素などが悪臭と言われるものです。

タバコが燃焼すると煙が出ますが、その際にタールが生じます。タールは粘着質のため、服や部屋の壁、髪の毛などに付着しやすくなっています。

喫煙している時は気にならなかった、タバコのにおい、かつてはいい匂いと思っていたのが、禁煙すると今までより強く感じてしまうものです。

服に付いたタバコのにおいというのは、本人以外全員が敏感に反応します。これはタバコを吸っていた時に、鼻の粘膜にタバコのタールが付着することで嗅覚が鈍くなり、においを判断する器官が反応しにくくなるためです。

さらにタバコに含まれるニコチンの薬理作用にも嗅覚を鈍らせる働きもあり、2つ理由でにおいに鈍感になってしまいます。

食べ物が美味しくなる

タバコが嗅覚を鈍らせると上記しましたが、もう一つ鈍くするものに味覚があります。
人間の舌には味を感じるセンサーの「味蕾」という器官があります。小さな粒上の突起になり、食べ物が触れることで

  • 苦味
  • 塩味
  • 甘味
  • 酸味
  • 渋味
  • うま味

を判断する機能があります。

この味蕾にタバコのタールが付着することで、感覚が鈍くなると言われています。ニコチンにも同様に味覚を鈍らせる働きがあり、においと味の感覚がどちらも鈍くなるので、繊細な味に気が付きにくくなります。

喫煙者にジャンクなものや、味の濃い料理などわかりやすい味付けを好む方が多いのは、そのためです。そのような食事は生活習慣病を進行させることにも繋がります。
禁煙するとこの鈍くなっていた味覚や嗅覚が正常になることで、本来の食べ物の美味しさが分かるようになります。

さらに、「空腹は最高の調味料」という言葉にあるように、空腹でない状態で食事をしても、あまり美味しく感じないものです。

タバコを喫煙すると血糖値が上昇します。人間の体は食後の満腹感がある時に血糖値が上がり、消化されると血糖値が下がり空腹を感じます。

タバコを多く吸う人は、いつも空腹感を感じていないため、食事をしても美味しく感じないと言われています。

ただし、禁煙したことで食事が美味しくなり、つい食べすぎてしまい太ってしまうのにはご注意ください。禁煙の次の課題は、食事の量のコントロールと言われています。

体調がよくなる

禁煙の理由のナンバーワンは「健康」です。
タバコを止めて具合が悪くなった話は、今のところ聞いたことが無いぐらい、いい事しかありません。

喫煙とは、血管を収縮させ、血をドロドロにし、気管支炎にダメージを与え、多くの発がん性物質などの有害物質を体内に入れる、まさに健康と真逆に位置するものです。

喫煙すると唾液の量が減少します。口内で唾液の量が減ると乾燥した状態を好む、虫歯菌や歯周病菌の働きが活発になります。喫煙者には虫歯や歯周病の方が多いのは、唾液量の減少です。

総括

禁煙が難しいとされていたのは、もう昔の話です。今はメカニズムの解明や、効果のある治療方法が確立されたため、ある程度の我慢により禁煙することが出来るようになっています。
現在禁煙をしたくてもやめられないという方は、様々な禁煙方法があるので、自分に合うものを選択して実践してみましょう。